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この世界の片隅に

公開日:: 最終更新日:2016/11/18教務課

 

ウツワのせまい私が言うのもなんですが、「多様性を受け入れられない社会に未来はない」と近頃よく考えます。

 

私自身、(好きなものは100%好き、嫌いなものは100%嫌い と書くとあまりに幼稚なので)、受け入れられる価値観は100%受け入れる、受け入れられない価値観は100%受け入れないという頑固ジジイのような思考回路で生きています。

それでも、受け入れられない価値観だからといって否定はしません。

「私にはちょっと合わないみたいだから他の道へまわってみます テヘヘ」という態度で、受け入れないリスクを背負うことからは逃げないようにしています。

 

 

中学校の公民の授業で「公共の福祉」を習ったときのことをよく覚えています。

 

個人の人権は何ものにも代えて守られなければならない一方で、それによって他者の人権を侵してはならない。

「誰かを中傷し、排除しようと叫ぶことも表現の自由だという人権」と「名誉や暮らしが守られる人権」は対立します。

それぞれが保障されるよう、公共の福祉によって制限されなければなりません。

当たり前のようですが、これが近代憲法の英知です。

 

 

人権と人権、自由と自由、利害と利害は、常に衝突します。

夕飯にカレーライスが食べたい妻と、寄せ鍋が食べたい私とのように。

 

国籍の違い、宗教の違い、人種の違い、思想の違い、性の違いがあれば尚のことです。

もちろん個人だけでなく団体と団体も同じように対立し、解決手段がなければ争いや暴力を生みます。

公共の福祉で考え、多様性を受け入れなければ未来はありません。

また悲惨な歴史のくり返しです。

 

 

近年、移民の流入により、ヨーロッパでは極右政党が躍進し、イギリスがEUを離脱しました。

アメリカでは、多様化を恐れる大衆がポピュリストを大統領にしました。

この欧米の激動は、多様性時代への過渡期であると考えるべきです。

少数派を受け入れる時代が来るか、ぶつかり合いの後に受け入れざるを得ない時代のどちらかが来るでしょう。

 

 

映画「この世界の片隅に」を観てきました。

上映館も少なめで、主演キャストが芸能界から干されている(らしい)ことでテレビなどでは全く取り上げられていません(邪推?)が、大変すばらしい作品です。

戦争映画が不得意な私でも、しっかり受け止めることができました。

 

この映画の見せる戦争と、その中で暮らす主人公。

芸能界という閉じた世界と、干された(らしい)女優。

選挙戦略としてヘイトを煽った富豪と、本気で信じている保守派市民。

 

多様性を受け入れられない社会の歪みは、思想も利権も関係のない市民にいつもぶつけられている。

「この世界の片隅に」を観ていて感じたこと。

 

家庭教師のコーソー イシイ

 

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