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夕日に包まれた18番ホール

公開日:: 最終更新日:2013/11/01学習アドバイザー

先日日本一のゴルファーを決める日本オープンが開催された。

注目の松山英樹、石川遼はアメリカツアー参戦中のため欠場し、大会は少々盛り上がりに欠けてしまったが、

日本一を決めるトーナメントとなった。

優勝は小林正則プロ。

37歳プロ16年目、ツアーでの優勝は3勝目であった。

最終日は安定したショットに勝負どころのパットを決め、メジャー初制覇となった。

 

この日本オープンはプロ・アマ問わず、その年の日本一のゴルファーを決める大会である。

当然その歴史は古く、1927年に第一回大会が開催され、今年で78回目であった。

日本では一番格式が高く、コースセッティングも大変難しいこの大会は、プロゴルファーであれば一番ほしいタイトルである。

出場資格は様々で、各地区のオープン競技の上位者や予選会を勝ち上がった選手。

アマチュアであれば日本アマ(日本一を決めるアマチュア大会)上位者など、

オープン競技なのでプロアマ問わず様々な選手が出場する可能性を秘めている。

裏を返せば、普段トーナメントに出ているプロも日本オープンは出場できないということもある。

 

そんな日本オープンなのだが、私は一度キャディとして協議に参加することができた。

あれは2009年のこと、社会人一年目の私は、とにかくゴルフがうまくなりたかったので、とにかくうまい人とプレーするようにしていた。

なので、当時新潟では敵なしだったW氏とよくゴルフをする機会を頂いていた。

当時のW氏は新潟ではまさに敵なし。

県アマでは2位に12打差をつけ圧勝し(私は13打差の3位・・・)、

なんと日本アマでは予選2日間ストロークプレーをあろうことかトップ通過したのである。

新潟県人のメダリストはおそらく初の快挙であった。

この日本アマメダリストの資格でW氏は日本オープンの出場資格を得ることができたのである。

私はこの話を聞いた瞬間にW氏に交渉し、日本オープンのキャディをやらせてもらうことになったのである。

 

ただ問題があった。

当時私が勤めていた会社が休みをくれるかどうかが問題であった。

この年、先ほど記載した通りで私は県アマ3位だったので、新潟県代表として都道府県対抗という大会に出場することになっていた。

日本オープンの翌週が都道府県対抗だったので、なかなか休みが取れないのである。

社会人一年目であるし当然である。

一人の上司は会社を辞めてでも行った方がいいんじゃないかと本気で言ってきた(私に会社を辞めてほしかった?)。

それほどまでに行く価値があると訴えてきた。

私もやはり行きたかったので、会社に懇願し、条件付きで行かせて頂くことになった。

その条件とは、日本オープン予選2日間だけキャディをしてすぐに帰ってくるというものであった。

こうして私は、第74回日本オープンにキャディとしてその舞台に立つことができたのである。

 

迎えた日本オープン初日、会場は埼玉県の武蔵カントリー豊岡コース。

独特な雰囲気に包まれ、普段は緊張などすることのないW氏もこの日ばかりは違っていた。

私もプレーするわけではないのに、普段自分が試合に出る時よりも緊張していた。

ただ嬉しかったのは、わざわざ新潟から応援に来て頂いた方がたくさんいたことである。

そんな彼らの応援を背に、私たちはいよいよスタートの時間を迎えた。

 

参加選手のほとんどが日本のトッププロなので、予選を通過すれば上出来だ、と周りから言われていたW氏。

私も同じ気持ちで競技スタートしたのだが、なんと前半のハーフを終えた時点でー2(2アンダー)!

リーダーズボードを見るとトップである。

ギャラリーは「あのアマチュアは誰?」とガヤガヤし始めた。

すると新潟から駆け付けた我々の仲間が「彼は新潟の新聞屋」(彼の実家は新聞屋)と言ったらしく、

「がんばれ新聞屋!」と声援が飛ぶようになった。

 

そこから後半は少し崩れて初日は76(4オーバー)でホールアウトした。

途中、ものすごい人の波が目に入り、なんかあったのか?と思ったら、石川遼の組であった。

私たちの組も田中秀道プロと同じ組だったせいか、かなりのギャラリーがついて回っていたが、

その10倍以上のギャラリーが石川遼についていたのである。

まさに遼君フィーバーである。

 

迎えた2日目は初日より少々苦戦し、予選通過が難しくなった。

日も西に傾き始めた18番ホール。

480ヤードパー4だったのだが、彼は2日間で最高のドライバーショットを放った。

夕日に向かいながらフェアウェイを歩いていると、彼が「2日間楽しかった。すごく満足だ。」と言っていた。

私はあの日の夕日に包まれた幻想的な18番ホールを一生忘れないだろう。

そしてこの経験は、私にとっての財産となっている。

こうして私たちの日本オープンは幕を閉じた。

 

その週の日曜日、私はテレビで日本オープンを観ていた。

画面は18番ホール、石川遼を映していた。

そこで彼はW氏より50ヤード以上飛ばしていた・・・

やっぱり世界で活躍する人は規模が違うと改めて思い知らされた瞬間であった。

 

家庭教師のコーソー  学習アドバイザー   目黒 学

 

 

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